フェイスブックを運営する米メタ・プラットフォームズは、ユーザーデータの米国への移管を巡り欧州連合(EU)規制当局から12億ユーロ(約1800億円)の制裁金を科された。EUによるこうした制裁金としては過去最大となる。アイルランドのデータ保護委員会が22日、制裁金を科す決定を発表。フェイスブックについて、長年にわたり欧州のユーザーに関するデータを米国内のサーバーに違法に保管してきたと指摘した。米国の情報機関がこうしたデータにアクセスできる可能性がある一方、ユーザーには異議を唱える十分な手段がないとしている。EUの一般データ保護規則(GDPR)違反の制裁金としては、2021年にルクセンブルク当局が米アマゾン・ドット・コムに科した7億4600万ユーロがこれまでの最大だった。アマゾンは異議を申し立てている。