「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

稼ぎ続ける人は、お金も時間も失わない簡単なことから始めるPhoto: Adobe Stock

人は1年でできることを過大評価しすぎる

「人は1年でできることを過大評価しすぎる。そして10年でできることを過小評価しすぎる」

 これは、世界No.1コーチでもあるアンソニー・ロビンズの名言です。ロナルド・レーガンなど歴代アメリカ大統領や経営者、一流スポーツ選手、ハリウッドスターなどをコーチングし、成果をあげたからこそ導けた原理原則なのでしょう。

 意外かもしれませんが、これを知っているだけでお金が増えます。特に有名なのは資産運用における複利効果です。

 1年間運用してもらえる利息や配当金は、たかが知れています。それゆえ、資産運用しはじめの頃は、少ない運用益を見てがっかりします。「1年でできることを過大評価しすぎる」からです。

 ところが、10年運用すると、複利効果が現れ始めて、利息や配当金の増え方が加速します。その増え方は、天才物理学者アインシュタインに「複利は人類史上最大の発見」と言わしめたほど劇的です。

謙虚さを持つことが、最も大切

 この理屈は、本業や副業、人間関係や健康など、資産運用以外にも当てはまります。

 たとえば、稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて節税もできるので、お金は確かに貯まりはじめます。とはいえ、多くの人が「1年でできることを過大評価しすぎる」ので、ついつい無理をしがちなのです。

 一例をあげると、大家業を学びたての初心者が陥りがちな「買いたい病」がそれにあたります。「1日でも早く物件を買って、家賃収入で稼ぎたい!」という気持ちを抑えきれず、粗悪物件や高値物件をつかまされてしまうのです。

 一方で、そのような失敗例を見聞きしたりしている人は、サイドビジネスは危ないものだと思いこんでしまい、なかなか一歩を踏み出せません。

 果たして、どっちが正しいのでしょうか?

 実は、どっちも間違えです。稼ぎ口を2つに増やすこと自体にリスクがあるわけではないからです。そうではなく、1年でできることを過大評価して、最初からお金と時間を大量につぎ込む前提で考える発想自体に問題があるということです。

 それゆえ、「1年では大きなことはできないので、お金も時間も失わない簡単なことからやってみよう」という謙虚さを持つことが、最も大切です。

「稼げるライフワーク」の種は足元に無数に転がっている

 では、「お金も時間も失わない簡単なこと」とは何か。それが本書でご紹介している「稼げるライフワーク」の入門編ビジネスです。

「稼げるライフワーク」には、物販ビジネス・賃貸ビジネス・情報ビジネスの3種類があります。ビジネスとはいっても、おままごとレベルですから、社会人なら誰でも簡単にできます。そして、すでに持っているモノやスキルをそのまま活かして、この3種類のビジネスのどれかを始めるのが、入門編の位置付けです。すでに持っているので、新たに何かを勉強する必要もないし、お金を出して何かを買う必要もありません。

 灯台下暗しといいますが、私たちの足元には「稼げるライフワーク」の種が無数に転がっています。

 そこで、一度しゃがんで目を凝らせてみてはいかがでしょうか。誰にでも、必ず見つけられます。

 見つけたら、焦らずにじっくり育てましょう。長く稼ぎ続けている人はほぼ例外なく、お金も時間も失わない簡単なことから始めて、大輪の花を咲かせています。「小さく始めて大きく育てる」ことこそが、成功の秘訣なのです。

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。