起業で「泥沼にはまる人」と成功する人の決定的な差、ジリ貧を防ぐには写真はイメージです Photo:PIXTA

独立してビジネスを離陸させた人は
何をやっているのか

 キャリアの選択肢の一つとして、「起業」が以前と比べて比較的身近に意識されるようになりました。

 かつて、起業の際に大きなネックとなったのが資金調達ですが、特にIT関連などでは大きな資金調達をしなくても起業できますし、個人単位での一人起業もしやすくなりました。

 それなりの資金を必要とする起業でも、昔に比べれば調達環境はずっとよくなっています。

 とはいえ、新たにビジネスを立ち上げるのは一筋縄ではいきません。一口に起業といってもいろいろなタイプがありますが、全体的に見てどんな人がその後、ビジネスを離陸させ、軌道に乗せているでしょうか。

 それは起業した時点で、既に顧客を確保している人です。

 インディペンデント・コントラクター協会という、期限付きで専門性の高い仕事を複数の企業から請け負う、フリーエージェントとして働いている個人の団体があります。私はその創設に関わったのですが、以前、同協会の会員にアンケートを取ったところ、起業後、ビジネスが順調に軌道に乗った人は、独立前の勤務先をお客様にしているパターンが多く見受けられました。