ロシアの民間軍事会社ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジン氏は4日夜、ワグネルの部隊がウクライナ前線付近で拘束したロシア軍中佐の動画を公開した。この中佐は動画内でワグネル側への攻撃を認め、謝罪している。プリゴジン氏はこの動画について、ロシア国防省がワグネルを標的にしているという自らの主張を裏付けるものだと述べた。ワグネルとロシア軍司令官らは弾薬の供給や戦闘全般におけるワグネルの重要性を巡って衝突を続けており、今回の件によりさらに対立が深まったとみられる。プリゴジン氏はこの数カ月、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相とワレリー・ゲラシモフ軍参謀総長を過激な言葉で非難する動画を投稿。ワグネル部隊がウクライナでの重要な攻撃を先導する中、両氏がワグネル向けの弾薬供給を制限し、指揮下の兵士らが死亡する中で快適なオフィスに座っているだけだ、などと述べていた。