米半導体大手インテルのパット・ゲルシンガー最高経営責任者(CEO)は、同社が敏しょうな競合他社に取り残された名高い米テクノロジー企業の仲間入りをしないよう、迅速に行動する必要があることをよく分かっている。ここ10年で、グラフィックチップメーカーのエヌビディアがインテルを抜いて米国で最も時価総額の高い半導体企業に躍進。ライバル各社は最先端チップの開発でインテルを追い越し、長年インテルの後塵を拝してきたアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は市場シェアを奪っている。一方、インテルは、新型チップ導入の度重なる遅れや顧客候補の不満の声に直面している。