ロシアのウラジーミル・プーチン大統領による戦争がどのように終結するのか、楽園のこちら側にいる者には分からないが、(元米大統領補佐官の)ズビグニュー・ブレジンスキー氏は1994年、こうした戦争がもたらし得る影響を指摘していた。同氏はフォーリン・アフェアーズ誌に「ウクライナがなければ、ロシアは帝国ではなくなる」と記している。  プーチン氏はこの意見に大賛成だろう。プーチン氏にとっても、また、同氏の威光にしがみつくロシアの国家主義者たちにとっても、ロシアは帝国であり、そうでなければ何の価値もない。