香港当局は、民主化運動で歌われ広く知られている楽曲のネット配信禁止を裁判所に求めた。政治的にセンシティブなコンテンツを巡り、アルファベット傘下グーグルなどの米プラットフォーム大手は重大な法的課題を突き付けられることになる。司法当局は6日、「香港に栄光あれ」の放送・配信を禁止する命令を香港の高等法院に要請したことを明らかにした。インターネットなど、オンラインでアクセスできるあらゆるメディアにも適用される。審問の日程は決まっていない。当局は具体的な企業名には触れていない。ただ、中国が約3年前に香港で国家安全維持法を施行し、当局が反対派の封じ込めを強めたことで、グーグルはこの曲を巡る議論の渦中にある。政府が提出した裁判所命令の申請書には、同社傘下ユーチューブに投稿された同曲関連の動画32本へのリンクが記されている。