長く休眠状態にあった住宅担保ローンが厄介な問題を引き起こしている。米国各地の住宅所有者がセカンドモーゲージ(第二抵当)の債権を所有する投資家から大金の支払いを求められ、差し押さえの警告を受けている。問題となっているローンは10年以上前に組まれたものが多い。住宅価格の上昇で投資家の回収意欲が高まっている。多くの住宅所有者は第二抵当がまだ存在していたことを知らなかったと主張している。貸し手は返済が滞ったローンについて返済の可能性は低いと判断し、何年も前に償却することが多かった。毎月の明細書が届かなくなったため、住宅所有者はローンがなくなったと思い込んだ。だがローンは消滅していなかった。貸し手は第二抵当権を他の投資家に売却していた。極めて安い値段で売却された場合もある。第二抵当での借り手の中には現在、第一抵当のローンを毎月返済してきたにもかかわらず、家を失いかねない人がいる。米連邦当局はこうした事態に注目している。
「ゾンビローン」に困惑 米で住宅差し押さえも
住宅所有者ははるか昔に処理されたと思っていた第二抵当のローン返済を求められ、差し押さえの警告を受けている
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