米保険会社ファーマーズ・グループは昨年、従業員のほとんどが在宅勤務のリモート方式で働くことになると告げた。そのため、従業員の多くはこの方針に対応し、ライフスタイルを大きく変えた。自家用車を売却した者もいれば、自宅のオフィス機能を拡充したり、家族と別の都市に移住したりする者もいた。ところが、同社の最高経営責任者(CEO)に最近就任したばかりのラウル・バルガス氏は先月、この方針を転換することを明らかにした。同氏の新方針では、ファーマーズ従業員の過半数は週3日の出社を要求される。この決定は従業員の怒りを買った。ファーマーズの従業員が利用する社内ソーシャルメディアプラットフォームには2000件以上のコメントが投稿され、そのほとんどは否定的な内容や、泣いたり怒ったりした顔の絵文字だった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が投稿を閲覧するとともに、従業員に取材した結果、こうした反応が明らかになった。
リモート勤務方針の撤回、反発する従業員たち
米保険大手の新CEO、既に転居などを進めた部下の怒り買う
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