ニューヨーク市は自動車の盗難の増加を受けて、韓国の現代自動車とグループ企業の起亜自動車を提訴している。両メーカーに過失があり、盗難に遭いやすい車両を製造することで公衆道徳を害しているとした。同市はニューヨーク州南部地区の連邦地裁に提出した訴状で、両社が業界水準の盗難防止装置を施さなかったため、自動車の盗難が急増し、住民が危険にさらされ、警察の資源が消耗したと述べている。ソーシャルメディア上の動画がきっかけとなり車の盗難が増加したため、両社は圧力を受けており、市の関係者らはリコールを求めている。他の都市も訴えを起こしており、盗難防止技術を装備しなかったために車が盗まれやすくなり、都市の安全性が低下したと主張している。両社は先月、車の盗難被害に遭った人たちが起こした集団訴訟を巡り、和解金2億ドル(約280億円)超の支払いに同意した。