米グーグルの人工知能(AI)研究部門であるグーグル・ディープマインドの研究者は7日、コンピューティングをより効率的かつ持続可能にする新しいAIシステムを発表した。ディープマインドによると、科学誌「ネイチャー」に掲載されたこの進歩は、より高速なコンピューターアルゴリズムの発見に焦点を合わせている。アルゴリズムはソフトウエア開発の基本であり、企業が1日に何兆回も使用するもの。複雑な囲碁をマスターした「AlphaGo(アルファ碁)」などのAIモデルの先駆者として知られるディープマインドは、今回の新しいAIシステムを「AlphaDev」と呼んでいる。AlphaGoを進化させたAlphaZeroを基にしており、機械学習の一種である強化学習を用いて、より高速なアルゴリズムを発見する。