温暖化を受けて各国の森林がさらに乾燥する中、現在カナダを襲っているような山火事は規模が拡大し、発生もより頻繁になっている。特に最も規模が大きい山火事は、カナダで発生しているような北半球の北方の森林地域で発生。米ボストンに本拠を置く科学者団体「憂慮する科学者同盟」のカーリー・フィリップス氏は、北極圏の温暖化が他地域の4倍の速度で進んでいることが背景にあると述べている。フィリップス氏によれば、カナダやアラスカの北方では1年間の焼失エリアがここ60年間で倍増。また大規模な火災が発生する頻度が多くなっているほか、ロシアのシベリア地域でも大きな山火事が起きているという。今年の山火事はその規模こそ前例のないものだが、トレンドに沿ったものだ、と同氏は述べている。