今春ウクライナで撃墜されたイラン製ドローン(無人機)を西側の研究機関が調査したところ、今年になってから中国で製造された部品が見つかった。これは、武器の世界的流通に歯止めをかけようとする米国の圧力にもかかわらず、中国がドローン製造に欠かせない部品をイランに提供し続けていることを示している。イランがロシア向けにわずか3カ月で武器を製造・供給していることも明らかになった。4月にウクライナ軍が撃墜したイラン製ドローンを調べたところ、1月半ばに中国で製造されたとみられる電圧変換器が搭載されていた。武器の世界的サプライチェーンを追跡する英コンフリクト・アーマメント・リサーチ(CAR)の調査でドローンに2023年製部品が発見されたのは今回が初めて。