米連邦準備制度理事会(FRB)当局者らは根強い高インフレを懸念しており、13・14日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置いたとしても、年内に再び利上げに踏み切る用意があることを示唆する可能性がある。労働省が13日に発表した5月の消費者物価指数(CPI)によると、インフレ率は全般に鈍化したが、基調的な物価圧力は依然として強いままだ。この統計を受けてFRBは今週、利上げを見送る公算が大きい。FRBはこれまで10会合連続で利上げを決定している。5月のCPIは前月比0.1%上昇した。前年同月比の伸び率は4%と、4月の4.9%から鈍化した。変動の大きい食品とエネルギーを除いたいわゆるコア指数は前月比0.4%上昇した。前年同月比の伸び率は5.3%と、4月の5.5%を下回った。