米大統領退任時に機密文書を持ち出したとして起訴されたドナルド・トランプ氏は13日、連邦政府の起訴内容について無罪を主張した。同氏の支持者と反対派はともに、いつもの顔ぶれだ。これがこの先2年続くかもしれないと考えると気がめいる。起訴と裁判が2024年の大統領選挙運動を支配する。米国がこの運命を逃れるには、共和党予備選の有権者が最後のよりどころなのかもしれない。われわれは、メリック・ガーランド司法長官によるトランプ氏の起訴は、破壊的な結果をもたらしかねない、検察権力の誤った行使だと考えているとの立場を公にしておく。これは大統領選の選挙運動への介入であり、予測できない政治的な怒りを引き起こす。それによって、トランプ氏は選挙運動中の支配的な問題であり続け、国民が享受して当然のもっと大きな議論が行われなくなる。
【社説】自己破壊的なトランプ氏
機密文書巡る起訴は見当違いだが、いつも通り敵を利している
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