職場で満たされていないと感じる米国人は、ますます増えている。労働者の半分は仕事に集中できておらず、最小限の努力でなんとかやり過ごしていることが、米調査会社ギャラップが13日に公表した調査で分かった。仕事への情熱や労働意欲を測る尺度「従業員エンゲージメント」は、米国では2年連続で低下した。さらに、やる気がなかったり、自分たちの要求が満たされていないとして怒りを抱えたりしている従業員の割合も増えている。こうした労働者は、低い給料や長い労働時間に不満を持っているか、雇用主に対する信頼を失っている場合がある。「雇用主は従業員と十分なコミュニケーションがとれていない」。そう話すのは、ギャラップの首席職場環境研究者で、今回の調査の筆頭執筆者であるジム・ハーター氏だ。
「静かな退職」だけではない 高まる職場への不満
コロナ後に続く労働意欲の低下、人間関係構築の難しさや出社方針も影響
有料会員限定
あなたにおすすめ