米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げ姿勢を継続し、経済予想の専門家はリセッション(景気後退)が間近に迫っていると警告し続けている。インフレは依然問題であり、消費者の景況感は低迷している。それにもかかわらず、米国民は消費を続けている。米商務省が15日発表した5月の小売売上高は、季節調整済みで前月比0.3%増となり、減少を見込んでいたエコノミストの予想を覆す結果となった。百貨店やスポーツ用品店、家具店をはじめとして、売上高の増加は広範囲にわたった。大幅減を記録した部門はガソリンスタンドで、前月比で2.6%の減少となった。これは、夏のドライブシーズンが近づくにつれ通常は上昇する燃料価格が下落したのを受けたものだった。