消費者は追加料金にいらいらしている。レストランからホテル、コンサート、出前にいたるまで、オンライン上で安い価格を見せられて、クリックを続けるとさまざまな手数料が加算され、支払額が増えるケースが増えている。  追加の手数料は嫌だと誰もが言うが、こうした「ドリップ・プライシング」――研究者や当局はこう呼ぶ――は私たちの支払う金額を増やすのになぜ大きな効果があるのかが、四つの実験で明らかになった。ここで注意すべきは、ドリップ・プライシングの問題がチップのように「エモーショナル・ブラックメール(感情的な恐喝)」ではないことだ。ドリップ・プライシングに交渉の余地はない。