今は亡き画家のフランシス・ベーコンは一体どう思うだろうか。ベーコンが描いた恋人の肖像画が間もなく株式市場に上場され、本格的な美術収集という高尚な世界に一般の人々が参加できるようになる。
ただし最高の作品は既に超富裕層のものになっているかもしれない。
アーテックスという企業がベーコンの作品「ジョージ・ダイアーの3習作」の新規株式公開(IPO)を実施する。ベーコンと恋人が1963年に出会って間もなく制作された作品で、評価額は約5500万ドル(約79億円)。作品の株は1株約100ドルで売り出され、リヒテンシュタインの特設美術株式取引所に上場される。一般投資家が株式取引所で有名な美術作品の株を取引できるようになるのは初めて。