【一発で評価が下がる】できる人ほど絶対しない「自慢話」、NGポイントはどこ?
戦略コンサルやシリコンバレーの経営者、MBAホルダーには、共通点があった。「伝える内容を1つに絞り、1メッセージで伝えて、人を動かす」ということ。プレゼン・会議・資料作成・面接・フィードバックなど幅広い場面で成果を上げるノウハウをまとめた書籍『1メッセージ 究極にシンプルな伝え方』から一部抜粋して紹介する。
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できる人ほど「自慢」をしない
親しい友人との会話の中だけではなく、職場での真面目な議論の中にも、その何割かは誰かしらの「自慢」が混ざっている。自慢をすることで、それがアピールとなってまわりから尊敬されることもあれば、それがマウントとなってまわりから面倒な人だと思われることもある。
そして、“仕事ができる人”とまわりから思われている人ほど、そのように面倒な人だと思われるという理由からではなく、別の理由によってあえて自慢をしなかったりもする。
自慢は「ノイズ」だ
その理由とは、仕事では自慢は相手にとって「ノイズ」だからだ。
会議などの仕事での議論においては、「論点」とも呼ばれるなにかしらの問いに対して答えを出すためにみんなで話し合っている。その論点に対しての自分なりに考えた仮の答えは「メッセージ」とも呼ばれるが、メッセージとは異なり、論点に対して関係がないあらゆる発言はその場では「ノイズ」なのだ。
自慢のような「ノイズ」を話すと、相手に情報処理の負荷がかかる
「ノイズ」が問題なのは、それが相手に情報処理の負荷をかけてしまうことだ。
たとえば、セキュリティ事故への対応を議論する会議においては「セキュリティ事故が起きたが、その再発防止のためになにをするべきか?」などが論点だったりする。そのような論点に対して真剣に議論している緊迫する場面で、誰かが次のような長い自慢話をしたとしたらどうだろうか。
「わたしの前職でもこのようなセキュリティ事故はたくさんあり、私自身もマネージャーとしてそのような事故への対応を何回も経験しましたので、この分野での知見についてはここにいるみなさんに負けないものを持っていると自負しております」
場合によっては、アピールとなってまわりから尊敬されることもあるだろう。しかし、真剣にセキュリティ事故への対応策を考えている参加者からしたら、その長い自慢話の中のどこに論点への答えである再発防止策があるのかと探しながら聞くので、情報処理に負荷がかかる。それも最初から情報処理しながら答えを探して聞いているのに最後まで答えが出てこず、結局はその情報処理は徒労に終わる。
このため、「そんなことよりも、再発防止のために、なにをすべきかを言ってくれ」と思うだろう。もっと言えば、その情報処理の負荷とその徒労によって、それまで真剣に論点について考えたり議論したりしていたのに、そこで集中が途切れてしまい、その場の議論が結論から遠のいてしまったりもする。
真剣に論点を議論するような場面であればあるほど、自慢を話すのはノイズにしかならず、まわりに無駄に情報処理の負荷をかけてしまって議論を結論からも遠ざけるので、百害あって一利なしなのだ。
自慢のような「ノイズ」を言わずに、論点に向けて「メッセージ」を言おう
こうして、“仕事ができる人”と思われている人ほど、自慢は言わないものだ。
そして、そのような人ほど、自慢のような「ノイズ」ではなく、論点に向けて自分なりに考えた仮の答えである「メッセージ」を言おうとする。そのようにして発せられたメッセージは、みんなが答えとして待ち構えているものであるため、一瞬で情報処理できるので負荷がかからない。このため、メッセージを言ってくれる人の話を聞くのには相手はストレスを感じないため、そのような人は話がわかりやすい“仕事ができる人”としてますます認められたりする。
自慢は論点に向けて答えを出すためのものではなく、自分をアピールするためのものだ。自慢はノイズでしかない。迷わず、メッセージを伝えてみよう。
(本原稿は『1メッセージ 究極にシンプルな伝え方』を一部抜粋・加筆したものです)









