複数の大手報道・雑誌メディアが、人工知能(AI)が業界に与える影響に対処するために新たな連合の結成を検討している。事情を知る複数の関係者が明らかにした。協議に参加しているのは、ニューヨーク・タイムズ(NYT)、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の親会社ニューズ・コープ、ヴォックス・メディア、コンデナストの親会社アドバンス、ポリティコとインサイダーを傘下に持つアクセル・スプリンガー、ドットダッシュ・メレディスの親会社IACの幹部や弁護士。関係筋によると、具体的な議題はまだ決まっておらず、一部の出版社は参加を正式に表明していない。連合が結成されない可能性もあるという。関係筋によれば、出版社はAIの台頭から自らの事業を守るための対策を講じる必要があることに同意しているが、各社によって優先順位は異なることが多い。こうした違いが、連合で議題を設定する際に障壁となる可能性があるという。