米グーグルの共同創業者であるセルゲイ・ブリン氏はここ数カ月、カリフォルニア州マウンテンビューにある同社オフィスを週3~4日訪れている。次の大規模な人工知能(AI)システムの開発をグーグルが推し進める中、研究者らと共に作業しているという。事情に詳しい関係者らによれば、ブリン氏は昨年末にグーグルのオフィスで開かれたAIに関する会議にも出席したが、ここにきて関与する頻度も増え、より熱心になっているという。ブリン氏は2019年にグーグルの親会社アルファベットの幹部を退任して以降、比較的干渉しない方針を取ってきたことから、この新たなスタンスは大きな変化となる。ブリン氏はグーグルの待望のAIモデル「Gemini(ジェミニ)」を開発する研究者グループと緊密な作業を実施。また、引く手あまたの研究者らを採用するなど、人事関連の判断にも介入しているという。