世界がロシアのウクライナ侵攻に注目しているが、米軍の無人偵察機に対するロシアの新たな攻撃により、シリアが、米国とロシアの軍事的緊張の場となっている。シリア北西部上空で26日、ロシアのジェット戦闘機が照明弾を投下し、米国の無人偵察機「MQ-9リーパー」の主翼が損傷。対立の危険性が浮き彫りになった。23日も別のMQ-9が損傷しており、米当局者らは、シリアから撤退するよう米国に圧力をかけるためのロシアの協調的な取り組みだと考えている。ここ数週間、ロシアのパイロットが嫌がらせをした航空機は無人機だけではない。中東地域で米空軍の活動を統括するアレクサス・グリンケウィッチ中将によると、16日には、ロシアの戦闘機が米軍のターボプロップ機の近くに接近。乱気流の中を飛行しなければならなかったため、乗組員が危険にさらされた。
米ロ、シリアで軍事的緊張 米無人機に攻撃
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