環境省の調査データで
独自ランキングを作成
連日暑い日が続く今年の夏。コロナ禍の行動制限もなくなったことだし、海に行きたい、川や湖で水遊びをしたいと考える人も多いだろう。せっかくなら、水がきれいなところで遊びたいものだ。
環境省では例年、全国の海水浴場(川、湖沼の水浴場を含む。以下、「海水浴場」と表記)の水質調査を行っている。環境省のデータを基に、ダイヤモンド編集部が独自に「水がきれいな海水浴場が多い都道府県ランキング」を作成した。
環境省の調査対象となっているのは、日本全国の777カ所の海水浴場だ。海水浴場がオープンする前に調査を行った結果、777カ所の海水浴場すべてが適当な水質であった。
水質の判定基準は4つある。(1)水の汚れを示す化学的酸素要求量(COD、mg/リットル)、(2)ふん便性大腸菌群数、(3)透明度、(4)油膜の有無――で、水がきれいな順に、適(AA、A)、可(B、C)、不適の5種類で格付けされている。調査の結果、上述の通り「不適」となった海水浴場はなかった。その中でも水質の良い「適(水質AA、A)」は615カ所と、全体の79%を占めていた(記事末の表参照)。
水質格付けが最高位の「AA」だった444カ所の海水浴場については、『水がきれいな海水浴場ランキング2023』で、海水浴場の名前を挙げて水質ランキングを紹介している。今回の記事では、『水がきれいな海水浴場ランキング2023』で取り上げた水質「AA」の海水浴場の数を都道府県ごとに集計し、その数が多い順に並べている。水質AAの海水浴場数が同じ場合、水の汚れを示す化学的酸素要求量(COD)の平均値が低い都道府県を上位として扱った。
上述の通り、本ランキングでは、川や湖沼の水浴場も対象としているので、海がない県に住む人もぜひチェックしてほしい。それでは早速、ランキングを見ていこう。