映画「バービー」の興行収入は10億ドル(約1450億円)を突破し、テイラー・スウィフトのコンサート前にはブレスレット用のビーズがバカ売れ。ビヨンセのコンサート用にフリンジ付きカウボーイハットに注文が殺到した。この夏、女性が派手に散財した。大規模な文化イベントのチケットは単なる入り口だ。友達、母親、娘たちはグループでビヨンセのコンサートのために遠出し、「バービーピンク」の洋服を買い、テイラー・スウィフトのキャリアの各「時代」に敬意を表してネイルをマルチカラーに仕上げた。別の友達やさらに多くの家族ともコンサートに出かけて、支出はさらに拡大した。これが女性の乗数効果だ。米国経済の一大勢力である女性の支出は、映画「バービー」、ビヨンセの「ルネッサンス・ツアー」、テイラー・スウィフトの「エラズ・ツアー」を極めて大きな商業的成功に押し上げた。スウィフトのツアーは100回超の公演で10億ドルの売り上げを記録する世界初のツアーになる可能性がある。各地の経済にも波及効果をもたらした。米連邦準備制度理事会(FRB)は7月の地区連銀経済報告(ベージュブック)で、スウィフトのツアーによってペンシルベニア州フィラデルフィア地区のホテル業界が活気づいたと指摘した。