アマゾンが、消費者の日常生活の中心を占める存在になるための新たな手段を見いだした。われわれの手だ。米国の消費者は年内に、アマゾン傘下の高級スーパーマーケットチェーン「ホールフーズ」の全米500カ所以上の店舗で手のひらを使用して決済ができるようになる。また、「Amazon One(アマゾン・ワン)」サービスに加入すれば、ホールフーズのほか、食料品店「アマゾン・フレッシュ」、カジュアルレストラン「パネラ」、空港・スタジアム・コンサート会場内の一部小売店、コーヒーチェーン「スターバックス」の一部店舗でも手のひら決済を利用できるようになる。同社の掌紋認証装置が設置された場所では、既にそれを使用してイベント会場への入場や会員制プログラムでの本人確認、バーでの年齢確認ができる。将来は、オフィスや屋内駐車場、ジムへの入館のほか、病院や診療所での手続きにも使用できるようになるかもしれない。
アマゾン、「手のひら決済」で描く野望
アップルとグーグルに対抗、日常生活であらゆる本人確認に利用できるシステムを目指す
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