米セールスフォースはかつてのように成長していない。ただ、かつてのような経費もかけていない。生成人工知能(AI)の時代、経費節約の維持には巧みな技が必要になりそうだ。顧客情報管理(CRM)ソフトウエア大手でクラウドソフトのパイオニアであるセールスフォースが30日発表した5-7月期(第2四半期)決算は、予想以上だった。売上高は前年同期比11%増の86億ドル(約1兆2500億円)。伸びは過去最低だった2-4月期と同程度だった。平均増収率が長年20%をはるかに超えていた同社にすれば低い数字だ。だが、アナリスト予想の10%は上回った。企業のテクノロジー関連投資が抑制される中、セールスフォースの販売動向については複数のアナリストが決算前に悲観的な見解を示していた。
セールスフォース、AI時代に求められる綱渡り
経費を抑えつつAI関連の売り上げを伸ばし、利益を増やせるか
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