【ロンドン】中国のスパイとされる人物からの電子メールが届いたとき、筆者がそれに注意を払うべきだと気付くまで少し時間がかかった。  1月2日午後に届いたそのメールは、民主主義と専制主義の争いに関する近刊書に関するパネルディスカッションに討論者の一人として参加してほしいというものだった。このような依頼を時折受けることがあり、いつも迅速に対応しているわけではないことを認める。幾つかの詳細に目が留まるまで、このメールをほとんど見落としていた。