日系企業と欧米企業のサプライチェーンマネジメントを比較したとき、そのコントラストが鮮明に浮かび上がるのが、キャッシュフローの創出を軸としたモノと情報の流れの管理であり、サステナブルな社会の実現をゴールとした産業エコシステムの構築である。そのいずれの点においても、カギを握るのがサプライチェーンDXだ。素材メーカーとして世界的な存在感を持つAGCデジタル・イノベーション推進部 部長の太田宏志氏とアビームコンサルティングの山中義史氏の議論を通じて、日本の製造業を次のステージへと引き上げる道を探る。
社会課題としてのサプライチェーンDX
山中 AGCではグループを挙げてDXを推進されていますが、サプライチェーンDXに関してはどのようなビジョンをお持ちでしょうか。