ただ、平均年収の低さで1位になってしまったグローバルスタイルだが、今回のランキング対象期間に当たる22年7月期の業績はむしろ好調だった。売上高は90.1億円(前期比9.2%増)で、営業利益に関しては5億4800万円(前期比77.7%増)と大幅な増益になっている。ちなみに、最新の23年7月期も売上高104億円(前期比14.4%増)、営業利益6億5900万円(20.2%増)で増収増益。売上高は100億円を超えた。好業績が従業員の給与に還元されれば、ランキング上位を脱することができるだろう。

 2位は、ウイルテック。製造業における製造請負・製造派遣や、ITエンジニアの派遣といった人材アウトソーシング事業を手掛けている。平均年収は351.5万円だった。従業員数は3524人(23年3月末時点)と、ランキングトップ10の会社の中で最多だ。

 3位はBCCで、平均年収は357.5万円だった。同社は、ITに特化した営業人材の派遣や業務請負を行っている。22年9月期は増収減益だった。

 4位は、駐車場関連のコンサルティングやテーマパーク運営を手掛ける日本駐車場開発。平均年収は359.9万円だった。22年7月期は増収増益で、平均年収は昨年と比べてわずかに上昇。昨年より順位を一つ下げた。

 5位は総合ビルメンテナンス業などのビケンテクノで、平均年収は364.7万円。昨年と同じ順位だった。平均年齢は200社の中で最も高い53.6歳だ。

くら寿司、スタジオアリスの順位は?
民間企業の平均給与未満が27社

 そのほか、6位には「メガネの愛眼」で知られる愛眼が平均年収391.8万円でランクイン。写真スタジオのスタジオアリスは、平均年収419.3万円で13位だった。31位には、大手回転すしチェーンのくら寿司がランクイン。平均年収は463.1万円だった。

 また、2年連続ランキング1位となっていたリーガロイヤルホテルグループを運営するロイヤルホテルは、今回7位でトップ5を脱した。平均年収は398.5万円で、昨年の332.3万円と比べて50万円超アップしている。

 なお、国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、22年における民間企業の平均給与は458万円だった。今回のランキングでは、27社がこれを下回っている。

 詳しくは、次ページ以降のランキングを確認してみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)