口数が少ないのにコミュ力が高い人がやっている「職場を明るくする」1つのルールとは

2023.11.19 4:35

本多正識

ほんだまさのり

[漫才作家・吉本興業NSC講師]

漫才作家・吉本興業NSC講師
1958年大阪府高槻市生まれ。
1979年にラジオ大阪『Wヤングの素人漫才道場』のコーナーに11本連続で漫才台本が採用されたことがきっかけで漫才作家を志した。その後、大阪シナリオ学校通信教育部を卒業（14期卒）、1983年に漫才作家集団「笑の会」に参加した。1984年にオール阪神・巨人の台本を執筆し、ブレーンの1人となり、漫才師や吉本新喜劇に台本を提供、1991年に読売テレビ『上方お笑い大賞』にて秋田實賞を受賞。1990年にはNSCの講師に就任し、担当した生徒数は1万人を超え、ナインティナイン、キングコング、南海キャンディーズ、ウーマンラッシュアワーなどの芸人を指導した。
『M-1グランプリ』『キングオブコント』では審査員を務め、2017年のNHK連続テレビ小説『わろてんか』では脚本協力・漫才指導で参加した。
近年では自身の体験も踏まえ、著書などで子どもたちに「いじめのない、笑いのある未来を」というメッセージを発信している。
2021年NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』にて特集回放送、2022年NHK『アナザーストーリーズ運命の分岐点』に出演。
現在、『日刊ゲンダイ』にコラム掲載、ポッドキャストで『本多正識の芸人よもやま噺』配信中。主な著書に『素顔の岡村隆史』（ヨシモトブックス）、『笑おうね　生きようね』（小学館）など。

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口数は少ないのにコミュ力が高い人の思考法

　では、口数は少ないのにコミュ力が高い人はどうしているのでしょうか。それは「表情」です。

　こういった人は、自分から積極的に話すことはないものの、相手の話を聞く能力に非常に長けています。相手の話にリアクションを取ることで、相手が話しやすい環境を自然とつくるのです。

　たとえば、皆さんが旅行にいったときの話をしていたとして、相手がノーリアクションだったらどう思うでしょうか。「自分の話はつまらないのだろうか」と心が折れてしまうと思います。

　対して、口数が少ないけどコミュ力の高い人は相槌を打つなどしっかりとリアクションを取るのです。話す側の気分が良くなるのは言うまでもありません。

　そのリアクションのときに大事になるのが表情です。面白いときは笑顔で、難しい話のときは真剣な表情のように言葉を出さずとも相手に考えていることが伝わるようにできるのです。

　ここでポイントなのが「自分はやっているつもり」で終わらないことです。よくあるのが、自分は笑っているつもりというのもので、これは相手に伝わっていなければ意味がありません。大事なのは相手にわかる表情でいることなのです。

　非常に簡単なことですので、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけますと幸いです。

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