<こんな方のお役に立てれば幸いです>

□最近、子どもが「学校に行きたくない」と言うので心配

□学校に行けなくても「学び」につながれる方法を知りたい

□不登校の子の気持ちによりそいたい

□不登校の相談ができる場所や支援施設を探したい

□不登校の子の将来が不安

本書は、20年にわたり学校の外からの教育支援を続け、2015年からは不登校支援にも力を入れているNPOカタリバが不登校を乗り越えた親子や、支援スタッフ、教育や心理の専門家と一緒に作った不登校のお悩み解決のためのヒントをまとめた本です。不登校の子の親御さんはもちろん、先生や、支援者、教育行政関係者など、不登校の子に伴走したいと願うすべての人に読んでいただければ幸いです。

「不登校ー親子のための教科書」 NPOカタリバ代表理事 今村久美著

【目次(一部抜粋)】
<巻頭特典>不登校に悩む親子のためのお役立ちアドレス一覧
マンガ:不登校は突然に起こる
第1章 不登校は、誰がなってもおかしくない
「不登校」「長期欠席者」は親世代の頃と比べて激増している
「隠れ不登校」の子どもたちは、「不登校」の3倍も!?
不登校の“本当の原因”は、簡単には分からない
不登校は、その子のせいではない
不登校は“法律違反”ではない。うしろめたさを感じなくて大丈夫

第2章 「学校に行きたくない」。その時、どうすれば?
ほとんどの親が寝耳に水! でも実は“突然”ではない
心のエネルギーが回復していくプロセスを知ろう
「なぜ、学校に行けないの?」と問い詰めても、あまり意味はない
不登校の身体症状、何科にかかればいいの?
医療機関にかかる時、気をつけることなど
「もしや、いじめ?」と思ったら注意深く観察しよう
「発達障がい」や「ギフテッド」かもと思ったら
「死にたい」と言う、暴力をふるう等、緊急を要するケースは

第3章 不登校の子によりそう時の7つの心得
1. 子どもを「真ん中」にして考える
2. 思春期という世代を理解する
3. 同質性の高い世界から外に連れ出そう
4. 「ナナメの関係」を築ける誰かを一緒に探す
5. 子どもの「レジリエンス」を育む
6. 子どものペースを大切にしよう
7. 親こそ心身のケアを

第4章 学校や先生との関わり方
「今日は休みます」の電話をするのがつらい時は?
苦手な先生が熱心に家庭訪問。板挟みで困る時には?
担任の先生とうまくいかない時は?
不登校でも“出席扱い”にしてもらえることがある?
学校を休んでいるのに外で遊んでいいの?
公立の小中学校間での転校は可能?

第5章 大丈夫! 相談機関や支援施設はこんなにある!
学校内で解決できなかったら、自治体の相談機関へ
有意義な「相談」にするためには?
不登校の子の「保護者会」には、経験者ならではの情報や共感が
気持ちを整理したい時には「カウンセリング」もひとつの手
民間カウンセリングを選ぶ時の注意点
不登校児の学びを支え、居場所となる公的機関は?
老舗から“オルタナティブ”まで。特徴的なフリースクール
街の中にもある、不登校の子の「居場所」

第6章 「オンライン」という新しい解決法
オンラインによる支援でつながれる子が増えた!
メタバース登校ができる? カタリバが立ち上げた「room-K」
オンラインツールを使う時のポイント
オンライン上の居場所やフリースクールには2つのタイプがある
自主学習のためのオンライン学習ツール

第7章 こんな時、どうする? 先輩親子からのヒント
夫婦間、家族間で意見が合わない時は?
不登校の子のきょうだいも学校に行きたくないと言い出したら?
昼夜逆転してしまった時は?
子どもがゲームやSNSにどっぷりと浸かってしまったら?
わが子の不登校、職場や近隣に知られるのが怖い
子どものサポートで仕事が続けられない

第8章 不登校の子の進路選択
進路については早めに情報収集と相談を
不登校からの進学先 増えつつある選択肢
「高校からはリセットして学校生活を楽しみたい!」なら「全日制高校」
自分に合った時間を選んで毎日学校に行きたいなら「定時制高校」
自分のペースを大切に、通学、学習をしたいなら「通信制高校」
通信制高校選びのチェックリスト
高校を卒業しなくても大学進学は目指せる

終章 不登校の未来を変える
「不登校」の増加は子どもたちからのアラートでもある
学びのサポートシート