今から重要な話をする。2023年終盤にインフレ率がどの程度減速するかについて、米連邦準備制度理事会(FRB)高官らが予測を大きく外したのだ。
米商務省は11月30日、FRBがインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数の10月分を発表した。それによると、同指数は前月比横ばいだった。前年同月比では3%上昇し、上昇率は2021年3月以来の低さとなった。変動の大きい食料品とエネルギー品目を除いたコア指数は前月比0.2%上昇だった。前年同月比では3.5%の上昇で、21年4月以来の小幅な伸びとなった。