Kコンフェクト取締役兼ユートピアアグリカルチャー代表取締役の長沼真太郎氏
Kコンフェクト取締役兼ユートピアアグリカルチャー代表取締役の長沼真太郎氏

チーズタルト、カスタードアップルパイ、バターサンド──数々の人気スイーツを生み出し、ヒットさせてきたお菓子のスタートアップ「BAKE(ベイク)」。創業者である長沼真太郎氏が同社の代表取締役を退任したのは2017年8月のこと。

その後、会長として商品開発、ブランド立ち上げのサポートに従事していた長沼氏だったが、1年後の2018年8月に会長を退任。BAKEの経営から離れることになった。

ビジネスの第一線を退いてから約2年弱。長沼氏は現在、家業である札幌の洋菓子店「きのとや」に戻り、グループ会社のKコンフェクト(2020年9月にきのとやから社名を変更)の取締役、そしてグループ会社で農業事業に取り組むユートピアアグリカルチャーの代表取締役に就任。ユートピアアグリカルチャーが保有する放牧酪農牧場で80頭の牛を放し飼いにして、新たなお菓子づくりに取り組んでいる。

「BAKEのときは10人のうち8人が好きなお菓子、スイーツを意識してブランドを立ち上げてきたのですが、今度はブランドをとにかく尖らせたい。10人のうち1人、2人でもいいので感動で魂が揺さぶれられるようなブランドをつくりたいと思っています」(長沼氏)

その第1弾として、Kコンフェクトは1月20日、気温が低い冬に採れる風味豊かで濃厚な放牧牛乳を生かした生チョコレートサンドクッキーブランド「SNOW SAND(スノーサンド)」を立ち上げ、期間限定で販売することを発表した。