仕事ができる人は「まわりの人」と完璧を目指す

 スピード感を維持しつつ、仕事の質も保つためには、「まわりの人の力を借りて完璧を目指すこと」が大事です。仕事ができる人は必ずといっていいほど、この考え方を持っています。

 たとえば、先ほどの資料作成の仕事の場合、自分のなかでまだ納得できていない部分があったとしても、仕事ができる人は一度完成させて、人に確認をしてもらいます。

 そこで、自分の仕事の進捗を人に見せつつ、アドバイスももらうことで、仕事の質を追い求めていくのです。

 そうすることで、相手はこちらの進み具合を把握できるだけでなく、これまで一人分しかなかった知恵も二人分になるので、自然とクオリティも上がっていきます。つまり、時間的にも合格で、質も上がっていくという一石二鳥の状況がつくれるのです。

 一人で完璧を追い求めるよりも快適に働けるのは間違いありません。

「こんなんじゃダメだ」「もっと粘ればいいものになる」と自分の限界を決めつけずに仕事に向き合う姿勢は非常に素晴らしいですが、それが足枷になってしまっては非常にもったいないです。

 そういった情熱は、人のアドバイスを受けて改善していくときにまた発揮すればいいわけで、使い所を間違えてはいけません。

 ほんの些細な考え方の違いですが、それだけで、仕事の質や時間は大きく変わります。ぜひ頭の片隅に入れておいていただけると幸いです。