米国の黒人に広がる株式投資、若者がけん引役にILLUSTRATION: DAISY KORPICS/THE WALL STREET JOURNAL; ISTOCK (4)

 米国では、黒人の若者による株式投資が急拡大している。

 米連邦準備制度理事会(FRB)が最近公表したデータによると、2022年に株式を保有している黒人の比率は40%近くに達し、2016年の3分の1弱から大幅に上昇した。白人家庭の株式保有比率は同じ期間に、61%から3分の2近くに若干上昇した。これはいずれも、23年に株価が力強く上昇する前の数字だ。

 調査によると、株式投資は若者の間で広がっているようだ。調査担当者らは、モバイルアプリの普及、手数料の無料化、確定拠出年金への加入、仮想通貨、ミーム株、ソーシャルメディアが個人の投資ブームをあおっていると指摘している。アリエル・インベストメンツとチャールズ・シュワブの調査によると、22年には40歳以下の黒人の70%近くが投資していると回答し、同年代の白人の約60%を上回った。