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ジャン・クロード・ブロイド
マカフィー(日本法人)社長インタビュー
「インテル第三の課題“セキュリティ戦略”の全容
日本法人が培った強みを生かしさらなる成長軌道へ」

【第24回】 2013年3月26日
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インテルとのシナジー効果は?
克服を目指す「第三の課題」

──マカフィーは2011年にインテルの100%子会社となり、同社のソフトウェア事業部門の傘下に入りました。両社にはもともとビジネスでの提携関係がありましたが、本格的なパートナーシップを築いたことにより、そのシナジー効果に注目が集まっています。そもそもインテルがマカフィーを買収した目的は、何だったのでしょうか。

Photo by T.U.

 これまでインテルは、コンピューティングの世界において、絶えず大きな課題を克服してきました。ここ10~20年を見れば、第一の課題がエネルギー効率の向上、第二の課題がインターネットへのアクセスやUSBの標準化といったコネクティビティ(接続)の改善だった。そして今克服しようとしている第三の課題が、セキュリティなのです。

 デバイスの消費電力が低減され、様々な機器を自由に接続できるようになっても、セキュアな環境が担保されなければ、そもそもコンピュータの使用もインターネットの利用もこれ以上広がりません。その第三の課題を解決するために、インテルは高いセキュリティ技術を持つマカフィーと本格的なパートナーシップを結んだのです。

──昨年8月には、インテルとの共同開発技術をベースにした、新体制下で初となる新製品も発売しています。今後、製品戦略において両社のシナジー効果をどう発揮していきますか。

 今後の両社のコラボレーションについては、大きく「共同設計」と「共同市場展開」の2つが考えられます。

 共同設計の成果としては、すでにハードウェア支援型エンドポイントセキュリティ製品「Deep Defender」や、管理ソリューション製品「ePO Deep Command」を発売しています。こうした製品のベース技術となる「McAfee Deep SAFEテクノロジー」は、インテルとマカフィーが共同開発した、シリコン(半導体チップ)により近いところでセキュリティを行なう業界初の技術です。

 具体的には、OSの階層を越えて動作し、インテルのCPUが提供するハードウェアレベルのセキュリティ機能を駆使して、新たな脅威による感染を防ぐだけでなく、悪意あるプログラムの活動を制御できます。これにより、高速でパフォーマンスよく、より多くのマルウェアをいち早く検出できるようになりました。

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