小学生や中学生が携帯電話を使うシーンは今や珍しいものではなくなった。しかし、愛するわが子が有害サイトにアクセスしたり、犯罪に巻き込まれたりしないか、気をもむ親御さんも多いことだろう。
携帯電話の所有率(2011年2月現在・総務省調べ・PHS含む)は、小学生で20.9%、中学生で49.3%、高校生で97.1%とのデータがあり、高校生では実に100%近くが所有していることがわかる。
40代である筆者などは、30歳手前にしてようやく、仕事の必要性から渋々携帯電話を所有したほどであり、この若年化の実態に正直驚愕を覚えてしまう。果たして子どもたちに携帯電話が本当に必要なのか、疑問を抱かざるを得ないが、これも時代の趨勢というものであろう。
そんな今、頼もしい技術で企業や官公庁、そして教育界から注目を集める企業がある。東証二部上場企業のデジタルアーツ株式会社(本社:東京都千代田区)だ。
同社が手掛けるのは、フィルタリング技術を軸とした情報セキュリティ事業。携帯電話、スマートフォン、パソコン、ゲーム機器、そしてテレビにまで対応する有害サイトフィルタリングソフト「i-フィルター」を展開している。
この「i-フィルター」は、1998年に誕生した純国産のフィルタリングソフト。NECやソニー、富士通、東芝、シャープといった大手メーカーのパソコンに標準搭載されている他、全国160社以上のインターネットサービスプロバイダ、またWiiやPlay Station3、ニンテンドー3DSなどのゲーム機・携帯端末機サービスに採用されるなどの実績を誇る。
さらには、フィルタリング精度の高さや操作性の良さから、家庭向けフィルタリング市場でもナンバーワンのシェアを持つ。日本PTA全国協議会に推奨され、全国2万5000校以上の学校でも採用されているのだ(2011年3月現在)。その背景には、全国の学校や教育委員会、自治体に出向いて普及啓発を行うなど、デジタルアーツ社の地道な活動があり、それは社会貢献にも直結している。
親御さんたちからも、「ユーザーごとに強度が設定できて便利」「時間割機能で効率的に活用できる」「時間帯と曜日を設定できるのがいい」……といった賞賛の声が上がっている。
インターネットは、有害サイトや個人情報の悪用など、悪い面ばかりではない。教科書にはない広い範囲の知識が得られるうえ、遠く離れた友達とも連絡を取り合うことができるなど、魅力も満載だ。要は正しい使い方を守れば、とても有益なツールになり得るということ。子どもさんたちに対しても、このようなフィルタリング技術をうまく活用し、豊かなネットライフを楽しんでいただきたいところだ。
(田島 薫/5時から作家塾(R))