中国では日本の化粧品やポップカルチャーが長年にわたり人気を集めてきたが、日本株はそれほどでもなかった。
だが潮流は変わり始めている。中国の個人投資家が国内市場の低迷を受けて日本株に殺到しているという事実は時代の変化の兆しであると同時に、なぜ日本株全般が急速に好調へと転じたかを説明するのにも役立ちそうだ。中国に多額の資金を投じてきた外国人投資家は、国際分散投資において別の投資先を探している。中国資本も海外に目を向けている。この点では、日本は米国と比べ割安である上、政治・規制面でのリスクが比較的小さいといえるだろう。