イランで80人以上が死亡した今月3日のテロ事件を巡り、過激派組織「イスラム国(IS)」が自爆テロを計画していることを米国が秘密裏にイランに伝えていた。米政府関係者が明らかにした。米国はアフガニスタンのIS関連組織「ISISホラサン(ISIS-K)」がイランで攻撃を計画しているとの情報を入手し、秘密裏に警告していたという。米政府関係者によると、イランには場所に関する具体的な情報を伝えており、3日に起きた攻撃を阻止するか、少なくとも犠牲者を減らす措置を取る十分な時間があった。だがイランは、イラン革命防衛隊精鋭部隊の故ガセム・ソレイマニ司令官の追悼に集まった群衆への自爆テロを阻止できなかった。ソレイマニ氏は、2020年1月にドナルド・トランプ米大統領(当時)が命じた無人機攻撃でバグダッド空港近くで殺害された。