パウエル氏がかわしたい「有害な」政治の逆風Photo:Anna Moneymaker/gettyimages

 米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長にとって、利下げのタイミングを決めるのは十分に困難な仕事だ。引き下げが早すぎればインフレが再燃しかねず、遅すぎれば失業率の上昇を招く恐れがある。

 今年は11月に米大統領選挙を控えており、「選挙の年」に絡んだ政治的な思惑が渦巻く中で判断を迫られるパウエル氏は、さらに大きな困難に直面している。