ラピダス「半導体新工場」の物流とりまとめ役にエア・ウォーターが選ばれた事情とは?西日本エア・ウォーター物流の亀山物流センター(三重県) 写真提供:カーゴニュース

自動運転やAIに欠かせない最先端半導体の量産化を目指すRapidusが、北海道千歳市に巨大工場を建設中だ。2025年にパイロットラインを稼働し、27年に量産開始の計画が進む中、サプライチェーンの陣取り合戦も加速している。(カーゴニュース編集部)

*本記事はカーゴニュースからの転載です。

 エア・ウォーター(本社・大阪市中央区、豊田喜久夫会長CEO)は2月1日、最先端半導体の国産化を目指すRapidus(ラピダス、本社・東京都千代田区、小池淳義社長)が北海道千歳市に建設する半導体工場(Innovative Integration for Manufacturing、略称IIM)のパイロットラインに向け、特殊ガスや特殊ケミカルをはじめとした半導体材料の本州~北海道間の輸送を手配する取りまとめ業者の1社に選定されたと発表した。

 今後、同社グループで西日本地域の物流を担う、西日本エア・ウォーター物流の亀山物流センター(三重県亀山市)が関西・中部エリアにおける輸送の中継基地とすることを決め、グループ総合力を活かし半導体工場向けロジスティクスサービスを開始する。