安川電機は従業員数が断トツ
業績好調で平均年収70万円強アップ
3位は九州フィナンシャルグループで、平均年収は930.8万円だった。同社は、肥後銀行(熊本県)と鹿児島銀行が経営統合し、2015年に設立された持ち株会社である。
4位には安川電機が平均年収862.8万円でランクイン。同社は、産業用ロボットや機械部品で高い世界シェアを持つ。
2022最新版ランキングでもトップ5に入っていた安川電機だが、そのときの平均年収は787.8万円だった。平均年収を70万円強アップさせての4位となった。
今回のランキングの対象となった23年2月期は業績好調で、売上収益5560億円(前期比16.0%増)、営業利益683億円(同29.2%増)、純利益518億円(同35.0%増)でいずれも過去最高を記録した。
また特筆すべきは、今回トップ5にランクインした企業で唯一、「持ち株会社ではない」ということだ。
持ち株会社として上場している企業では、経営企画や人事系など少数の幹部社員だけしか在籍していないところがあり、従業員数は少ない傾向にある。今回ランクインした安川電機以外の4社はいずれも、従業員数が100人未満だ。
一方、安川電機は従業員数が3188人と断トツで多い。地域において大きな雇用力を発揮しているといえる。
5位は、OCHIホールディングスで平均年収は825.7万円だった。建設資材の販売などを行っている。
今回、平均年収が700万円を超えた企業は16社だった。ランキング完全版では、16社の県ごとの内訳を紹介するほか、6位以下を含めた全100社を掲載している。全国的な知名度が高いTOTOや九州電力は何位だったのか。ぜひチェックしてみてほしい。
(ダイヤモンド編集部 笠原里穂)