大谷翔平選手に学ぶ「ネガティブ思考なのに一流のメンタル」でいられる秘密Photo:Christian Petersen/gettyimages

誰もが認める一流アスリートの大谷翔平選手。今回は大谷選手が「一流のメンタルでいられる理由」を心理学的な観点から掘り下げます。(Awarefy代表取締役 小川晋一郎)

 私たちは24時間365日、自分の心と共に生きています。目まぐるしい毎日で後回しにされがちなのが「メンタル」です。私は、自分の心を理解して、自分のメンタルを安定させたり磨いたりするための考え方を「メンタル投資」と呼んでいます。本特集『ストレス社会でつぶれない「メンタル投資」』では、自分の心をうまく扱うための実践的なスキルをご紹介します。

 今回は「大谷選手に学ぶ“結果を出し続ける人”に共通するメンタルスキルと実践方法」について紹介します。

 日本中が大注目した結婚報道、WBCでの優勝、本塁打王、満票でのMVP、10年7億ドルの破格の契約、と話題には事欠かない大谷選手。「心技体」すべてが一流であることは疑う余地もないかと思いますが、今回は大谷選手の「心」に注目し、どのような点が優れているのかを心理学の知識を元に掘り下げてみましょう。

大谷選手はネガティブ思考?

「常にポジティブじゃないといけない」と思われがちですが、実はアスリートのメンタルケアは「常にポジティブ思考」である必要はありません。

 実際に、大谷選手はご自身でも「自分はネガティブ思考である」と言っています。