職場にいる「しんどい状況を乗り切れる人」がやっている“逃げ時”の見極め方写真はイメージです Photo:PIXTA

今回はしんどい状況で自分を助けるための「逃げ時の見極め方」を解説します。(Awarefy代表取締役 小川晋一郎)

「逃げ時」には見極め方がある

 私たちは24時間365日、自分の心と共に生きています。目まぐるしい毎日で後回しにされがちなのが「メンタル」です。私は、自分の心を理解して、自分のメンタルを安定させたり磨いたりするための考え方を「メンタル投資」と呼んでいます。本特集『ストレス社会でつぶれない「メンタル投資」』では、自分の心をうまく扱うための実践的なスキルをご紹介します。

 第3回は「上手な人がやっている“逃げ時”の見極めルール」。しんどい状況で自分を助けるための思考法をお届けします。

 仕事をうまくこなせない、人間関係がうまくいかない、努力しているのに結果がついてこない…日々の生活の中で悩みの種は尽きないもの。

「逃げずに向き合え」「無理せずに逃げろ」――どちらの判断も、状況に応じて正解になりえます。もちろん、逃げるだけが正解ではないでしょう。

 ただ、厄介なのは切羽詰まった状態で自分自身がどちらを選ぶべきかがよくわからなくなってしまうこと。逃げ時を見失うことで必要以上に自分を追い込んでしまうケースもあるのです。

 実は、いざという時に判断を間違えないための「思考法」があります。私は職業柄色んな方にメンタルヘルスに関するインタビューをしていますが、ハードな環境で長年戦える人ほど身につけているものです。