「スーパーチューズデー」終了に伴い共和党予備選の最後の残り火が消え、2024年の米大統領選は新たな局面に突入する。ジョー・バイデン大統領とドナルド・トランプ前大統領の一騎打ちは、これまでのどの選挙とも様相を異にする。共和党予備選でトランプ氏の最後の対抗馬だったニッキー・ヘイリー前サウスカロライナ州知事は6日、選挙活動を停止すると表明した。スーパーチューズデーでトランプ氏はヘイリー氏に対し圧倒的な勝利を収めていた。トランプ氏は早ければ来週にも共和党の指名を手中に収める勢いで、一方のバイデン氏は順調に民主党の指名を再度獲得するとみられる。米国がこれほど高齢の2人の候補者のどちらかを選ぶことを迫られたことはなかった。これほど強く嫌われ、大統領としての実績があり実質的に現職として出馬する2人の候補者の選択肢であることも、現代においてはなかった。