今回のテーマは、「自らのダイヤモンドの原石を発掘する方法」についてです。
副業コンサルタントとして、主宰の副業・起業スクールで多くの副業家を輩出・支援してきた下釜創氏は、「一生後悔しない副業の始め方、選び方、続け方」があると言います。下釜氏のはじめての書籍『やりたいことは「副業」で実現しなさい』では、「あなたのなかにすでにあるスキル、眠っているスキルを活かした副業」を目指そうと説いています。本連載では、話題の書の中から具体的なスキル、考え方を紹介していきます。
陥りやすい「沼」を避けながら、8ステップで副業をスタートしましょう
メンタルを整えてから、スキルエンサー副業でゼロイチ→お小遣いステージ(月収5万円)→副業ステージ(月収10万円)と収益化するまでには、焦らずにロードマップに沿って着実に進むのが王道です(以前の連載でご紹介しましたが、スキルエンサー副業とは、あなたのなかにすでにあるスキル、眠っているスキルを活かした副業。誰にでも始められる副業のことです)。
それを、私は8つのステップに分けています。今回の連載では、1つめのステップを紹介しましょう。
それぞれのステップには、陥ると容易に抜け出せない「沼」があります。
この沼をどう避けるかが、スキルエンサー副業を成功軌道へ乗せるポイント。そこで、それぞれのステップでもっとも気をつけるべき沼を一つずつピックアップ。沼を乗り越えるレスキューアイテムを用意しました。
レスキューアイテムをうまく活用しながら、理想のスキルエンサー副業を始める「副業クエスト」を成功させましょう。
ステップ1 自らのダイヤモンドの原石を発掘します
ステップ1は「自らのダイヤモンドの原石を発掘する」というもの。
スキルエンサー副業のヒントは、他ならぬ自分のなかにあります。
身体は日々食べたものでできているといいますが、同様にあなたがこれまで学校や職場で学び、体験したことが血肉となり、あなたにしかないスキルをつくり上げています。あなたとまったく同じ人生を歩んでいる人は、誰もいないのです。
副業は、あなたの顔をしているのです!
そこで自らの「スキルの棚卸し」をやってみましょう。
スキルエンサー副業は、「好き」と「得意」の掛け合わせの延長線上にあります。
どんな些細なものでもいいので、自分が好きなもの、得意なものをノートやスマホに書き出してみるのです。
「わざわざ書くほどのスキルなんてない」「優秀な人と比べたらスキルと呼べるようなものは何もない」などと思わないこと。
繰り返し触れているように、スキルゼロの人には、どんな小さなスキルだって価値提供の源になり得るのです。
自分では平々凡々にしか思えないとしても、スキルギャップの存在により、他の人から見たら非凡に思えるスキルを持っているもの。それが磨けば光るダイヤモンドの原石。スキルエンサー副業を輝かせる原動力になってくれるでしょう。
スキルの棚卸しには、次の3つの視点があります。
❶過去から現在まで、仕事(本業)でやってきたこと
例 ➡ IT、プレゼン、営業、経理、秘書業務、法務、電話対応etc.
❷過去から現在まで、学んできたこと
例 ➡ 英会話、マーケティング、ワインテイスティング、武道、そろばんetc.
❸長年好きで取り組んでいる趣味
例 ➡ 写真、動画撮影・編集、音楽作成、ダーツ、キャンプ料理、カラオケetc.
棚卸しして書き出すときの大前提は、副業として役立つかどうかを考えないこと。
それは度外視して、どんな小さなことでもいいから、リスト化しましょう。
もう一つ忘れないでほしいのは、他人と比べないこと。「そろばんは1級だから、大したことはない」とか「空手では黒帯が取れなかったから、学んできたとはいえない」などと、勝手に自己評価をしないように。スキルゼロの人と比べたら、1級でも茶帯でもスキルギャップはあるのです。胸を張って棚卸しリストに書き入れましょう。