他者目線の棚卸しで「盲点の窓」を掘り起こしてみてください
「灯台下暗し」と言うように、自分のことは案外自分ではわからないもの。
スキルエンサー副業では、あなたが日常的に普通にできていること、あるいはできて当たり前だと思い込んでいるものが、副業のタネとなります。
自分的には日常であり、普通であり、当たり前だと思い込んでいると、その価値に自ら気づくのは難しくなります。
主観に頼っていては再発見できないダイヤの原石を掘り出すために頼りにしたいのは、他者の目線です。客観的に見てくれる人の意見を聞いてみるのです。
両親、配偶者、友人、同僚、上司、趣味でつながっている人、SNSなどでつながっている人……。あなたのことを知っている人に、次のように尋ねてみましょう。
⃝私の強みは、何だと思いますか?
⃝私の魅力は、一体どんなところですか?
⃝私の長所は、どんなところにありますか?
ここで大切なのは、「強み」や「魅力」や「長所」といったポジティブな表現に絞って聞くこと。
「ダメなところは何ですか?」「短所はどこですか?」といったネガティブな聞き方をしないようにしましょう。ネガティブなことを言われると、何事にも意欲的に取り組めなくなるからです(この点については後述します)。
強みも魅力も長所もないと思っていたのに(私自身、そうでした!)、他人から見ると自身では気づけなかったポイントが掘り起こせるもの。
そうした発見は、心理学では、「ジョハリの窓」として知られています。
ジョハリの窓では、自分でわかっているか・わかっていないか、他人にわかっているか・わかっていないかという視点から、次の4つの窓があると想定します。
ジョハリの窓でいうと、自分で棚卸しできるのは、自分でわかっている「開放の窓」と「秘密の窓」のみ。
自分でわかっていないのに、他人にはわかっている「盲点の窓」は、他者目線での棚卸しでなければ発掘できないのです(最後の「未知の窓」は、これからの伸びしろ、ポテンシャルと考えてください)。
「開放の窓」と「秘密の窓」は、本業ですでに活かされている可能性もありますが、他者目線で掘り起こされた「盲点の窓」は、本人は気づいていない“埋蔵金”のようなものであり、スキルエンサー副業の核となる可能性を秘めているのです。
(本記事は、『やりたいことは「副業」で実現しなさい』より、一部を抜粋・編集したものです)