子育てとは、子どもに同じことを何百万回も言う生活! 誰がやってもそうなるので、どうせ言うなら楽しく言おう
【総フォロワー数31万人】長年の教師生活で多くの親と接したなかから生まれた、熱い思いの詰まった言葉を365個掲載した書籍『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』が、あらゆる年代の親に刺さると話題。親力アドバイザーとして名高い教育評論家の親野智可等氏がいま子育て中の人に伝えたいことがあります。

親子の自己肯定感が上がる! 寝る前に言うといいことPhoto: Adobe Stock

幸せ体質にするゴールデンタイム

もしあなたが子育て中の親で、「子どもの自己肯定感を上げたい」「幸せにしてあげたい」と思っているなら、毎日寝る前に子どもをほめることをお薦めします。

なぜなら、寝る前は子どもを幸せ体質にするためのゴールデンタイムだからです。

その日がんばったこと、よかったこと、楽しかったことを言葉にして伝えてあげましょう。
また、「大好きだよ」「あなたがいてくれてうれしい」など、子どもの存在を無条件に肯定する言葉も贈りましょう

眠りにつく直前に考えたことは定着しやすい

言葉だけでなく笑顔やハグやタッチケアでも愛情を伝えるとさらにいいですね。
これによって子どもは幸せな気持ちで眠りにつくことができ、眠っている間中幸せでいられますし、朝もよい気分で起きられます。

これで子どもの自己肯定感が育ちますし、親子関係もよくなります。

なぜこういうことが起こるかというと、眠りにつく瞬間は顕在意識から潜在意識に移っていく瞬間であり、その直前に考えたことは寝ている間に潜在意識に定着しやすいからです。

親も寝る前に自分をほめる

ですから、もう1つオススメしたいのは親も寝る前に自分もほめるようにすることです。
そうすれば、自分の自己肯定感も上がって幸せ体質になれます。
例えば、次のようにほめましょう。

「自分えらい。今日もがんばった。朝は眠かったけどなんとか起きた。食事の支度もした。グズる子どもにも食べさせた。家事も仕事もなんとかこなした。子どもに宿題もやらせた。とにかく自分は一生懸命がんばっている。立派なものだ」

東京家政大学教授で発達心理学者の岩立京子先生の研究によると、親の自己肯定感と子どもの自己肯定感には相関関係があるそうです。

ですから、親の自己肯定感が上がれば子どもの自己肯定感にもよい影響が出てくるはずです。ぜひあわせてやってほしいと思います。

◆本原稿は、『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』の著者・親野智可等が子どもに関わるすべての人に伝えたい書きおろしメッセージです。