薬局・ドラッグストアは今、アクティビスト(物言う株主)である香港投資ファンドのオアシス・マネジメントから格好の的にされている。では、次にアクティビストの標的になるのはどこなのか。特集『薬局・薬剤師 サバイバルダンス』(全24回)の#5では、アクティビストに狙われやすい薬局・ドラッグストアをランキングした。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
ツルハ、アインに続いて
アクティビストに狙われるのは?
アクティビスト(物言う株主)である香港投資ファンドのオアシス・マネジメントは、調剤薬局チェーン最大手であるアインホールディングス(HD)にどんなプレッシャーをかけてくるのか。オアシスは4月にアインHDの株式保有比率を14.89%まで引き上げており、7月に株主総会を控えるアインHDに“暴風警報”が鳴り響いている。
株主総会シーズンを前にヒートアップするアクティビストと企業の攻防は年々数を増し、調剤薬局・ドラッグストア業界も格好のターゲットとなっている。直近ではオアシスがドラッグストア業界2位のツルハホールディングス(HD)の株を13%超保有し、攻防の末に小売り大手であるイオンに売却。イオンの子会社であるドラッグストア最大手ウエルシアホールディングスとツルハHDの経営統合へとつながった(本特集#1『調剤薬局最大手アインを買収するのはセブンかイオンか?「買い手」5候補に含まれる超意外な会社とは』参照)。
では、次にアクティビストの標的になりやすい薬局・ドラッグストアはどこなのか。ダイヤモンド編集部では、独自試算で「アクティビストに狙われやすい薬局・ドラッグストアランキング」を作成した。
3位に入ったのは、すでにオアシスの標的になっているアインHD。次ページでは、ランキングを一挙公開する。